読売新聞では12月13日から政治面で
「憲法考」を連載している。
どんな具合に論考が深まっていくか
注目しているのだけど、今日で3回目。
今のところ、
1)自衛隊を明記するという安倍改憲案の経緯、
2)9条2項を残したままにすること、自衛隊という
固有名詞を憲法に記載することなどの問題点、
3)国民投票で否決されたときのリスク
についての記述に留まっている。
枝野議員のコメントなども紹介しているけれど、
これらは安倍政権への反対勢力として描かれているので
スタンスはやはり与党寄り。
要するに与党が改憲案を通すために何が問題と
なっているかという“政治の動き”を追っている。
どれくらい連載が続くかわからないけど、
「憲法考」と銘打ったからには、
憲法について国民はどう考えるべきか、という
問いは立ててほしい。
紹介された枝野議員のコメントには、
「立憲主義違反」という文言が入っている。
これを、何でも反対する野党党首のコメント
という位置づけではなく、
立憲主義違反とはどういう意味か、
そもそも立憲主義とは何か、
そこまで踏み込んでほしい。
国民にわかりやすく論点を提示するのは、
政治家ばかりではなくメディアの役割でもある。
9条改正にまつわる政治の動きだけで
この連載が終わりませんように。